<犬山城下スケッチ散歩>
2016年暮れ ダンサー・平山素子の公演の為、愛知県扶桑市民会館を訪れた。
その折り、ホテルが会館のそばにないので近くの犬山に宿泊した。
朝早く。現場に向かう前の時間、ふと思い犬山城下を歩いてみた。
その短い記録。
山あいの河岸段丘の上に
その街は拡がっている。
頭一つ出た小山に佇む小さな城。
城下の本町通りは真っ直ぐと
南へ緩やかに下りながら、
ずっと、伸びている。
遠くに青い山並み。
小さな城下街、犬山。
気品と積み重なった長い時間がこの街の気配を作っている。
寺町から本町通りへ
城を背にして、古い呉服屋、旧磯部家を表通りからスケッチする。
間口はこじんまりとしているが、一歩建物の中に踏み入ると
江戸の小宇宙が拡がる。
細い敷地は闇を内包しながら奥の気配をつくっている。その闇の向こう光の中庭に誘われてさらに奥へと。
簡素な数寄屋の庵に漆喰壁の蔵が2~3棟、程よい間を保ち、組子のように配置されている。
江戸の小宇宙。
この家の中庭には凛とした、しかし緩やかな江戸の時間が今も流れている。(スケッチ)
犬山城下 旧磯部家(ITARUS) |
城を背に
本町、寺町
冬散歩
訪ね歩く
寺町、本町
冬の城
冬城下
徒然歩く
朝の人
下手な句を作ってみる。句をつくるというより、空間のイメージ、体験したイメージを短い言葉にしたくなる。
2016年11月27日朝
冬の気配が街を
おおいはじめる。
冬の朝
雨の城下に